旅人
ここでは、数字ではない心理カウンセリングの説明をお伝えしたいと思います。
違った見方をすると、心理カウンセリングは旅のようなものです。
どうぞ、イメージしてみてください。
いつからか始まった、長い旅。
長い、長い旅を続ける、独りの旅人がいます。
身体も心も疲れ果て、服もボロボロ。
あちこちに傷だらけで、背中には重い重い荷物を背負っています。
どこへたどり着けばいいのか目的地もわからず、いつまで旅を続ければいいのかもわからない。
辺りは暗く、足下も道もよく見えない。
そして、独りぽっち。
どこに歩いていくのか先も見えず、周りもよく見えず、ただ不安で、怖い。
そんな、孤独で辛い旅をしている旅人がいます。
けれど、旅人は必死で歩いているのです。
なんとか目的地にたどり着くために。
一生懸命、歩き続けている。
今まで、必死に歩き続けてきたのです。
そして、今も歩き続けている。
これからも、歩き続けようとしています。
心理カウンセラーという存在は、
クライアントという旅人が孤独に歩むその旅を、横に並んで一緒に歩きたいと願う、旅の仲間です。