孤独な世界の歩き方 − ゲイの心理カウンセラーの僕があなたに伝えたい7つのこと −

孤独な世界の歩き方

●この本の解説
 
大丈夫。
あなたは、あなたらしく、
この孤独な世界を生きてゆけるから。
 
「なぜ、生きることはこんなに苦しいんだろう?」
この孤独な世界の中で、私達は、とても小さな存在。大きな道標のように見える誰かの強い価値観や様々な情報に翻弄され、迷い、時に、抜け出せない迷路に入り込むこともある。
けれど、生きていれば、必ず道がある。どんな道でも、あなただけの道を歩くことができる。
虐待、いじめ、自殺未遂、カミングアウト……。ゲイの心理カウンセラーである著者が、自分自身の半生を紐解きながら、セクシュアル・マイノリティの視点と心理学的視点で語る、この生きにくい孤独な世界との向き合い方。

NHK「おはよう日本」、日本テレビ「解決! ナイナイアンサー」、朝日新聞、日経新聞、毎日新聞など多数メディアに登場する、ゲイの心理カウンセラーによる、待望の初著書。

人生の答えは、外に落ちているものではなく、あなたの心の中から見つけ出すもの。
他の誰でもない、世界でたったひとりの「あなた自身」になるために。
 
1:「普通」をやめよう
2:「確かな自分」をつくろう
3:ゲイから眺める「みんな」の姿
4:愛情を交換する
5:人生の終わりから描く
6:仕事の意味を変える
7:孤立社会を生きる


●あなたへのメッセージ

この本が世に出るきっかけとなったのは、(株)イースト・プレスのある編集者さんが声をかけてくださったことがきっかけでした。
その編集者さんはストレート(異性愛者)の方で、LGBTの事も実はまだ分からないと言いました。けれど、
 
「いま、世の中には「普通であること」「皆と同じであること」に苦しんでいるストレートの人たちが、たくさんいる。
ストレートであるからこそ何が苦しいか気付くきっかけの無い人々に向けて、マイノリティだからこそ見えている視点から本を書いて欲しい。」
 
と、その編集者さんは言いました。
 
そして、
「押し付けたり、決めつけるのではない、ブログで書いているような、話しかけるような言葉で伝えて欲しい。」
と、仰って下さいました。
 
そうして、ゲイの私が、ストレートの皆さんに向けて心の本を書く、という、不思議な本を書くことになりました。
 
編集者さんは、私の好きなように書いていい、と仰ってくださり、私はとても自由に、書きたいことを書きました。
 
私が仕事や人生の基盤としている心理学のこと、
カウンセリングという人生と向かい合う行いのこと、
LGBTと呼ばれる人々のこと、
かつて私を生かしてくれて、今はもう居ない人たちのこと、
虐待やイジメ、精神障害のこと、
マイノリティであることで感じてきた生きづらさのこと、
パートナーや友人達のこと、
差別という心の仕組みのこと、
「普通」から外れるであろうからこそ理解できたこと、
やっぱりLGBTの仲間たちに向けて、伝えたいこと、
そして、LGBTやストレートという枠を超えてこの世界で一緒に生きている人たちに伝えたいこと。
 
とても我儘な私の文章に、編集者さんはとても多くの視点と示唆をくれ、時には何時間もディスカッションをし、そしてこの本は「この孤独な世界を生きる全てのひと」に向けて書かれた本になりました。
 
そうして出来上がったこの本がどんな本か、と問われると、とても難しいな、と思います。
LGBTの心理について触れた本、とも言えるし、
様々な心理学について述べた本、とも言えるし、
自己啓発的なワークブック本、とも言えるし、
恋愛やパートナーシップに触れる本、とも言えるし、
人生や生き方を探究する本、とも言えると思います。
どんな本なのだろうということを様々に考えてみて、結局、この本は「読み物」なのだなということでした。
 
扉絵を書いてくださった大槻香奈(おおつきかな)さんは、個展も開くとても凄い人なのですが、「青空と、道に向かう人と、寄り添う犬」という曖昧なリクエストにも関わらずラフ絵を何枚も描いてくださり、こんなに素適な扉絵を描いてくださいました。
大槻さんは、この本がどんな本であって欲しいかを、完全に描いてくださいました。

編集者さんが願い、大槻さんが描いてくださったこの扉絵のように、この本が、道を歩き続ける勇気ある人の隣にいつの時も寄り添う犬のようであってくれたなら、とても嬉しいです。
 
この孤独な世界を歩くのは扉絵の主人公自身だけれど、決して、独りぼっちではないから。 

●ぜひ、お近くの書店にてお買い求めください。

2017年5月12日(金)発売
インターネットからのお申込みは、こちらの画像から。(Amazonの商品画面が開きます)
 
amzon予約画面

こころの相談サイト「Reme」にて、インタビュー掲載中。

【村上裕さんPart1】

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ゲイ、いじめ、母子家庭、二丁目との出会い
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【村上裕さんPart2】

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ゲイのカウンセラーとして生きる決意 
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【村上裕さんPart3】

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「命を捨てる勇気を声を上げる勇気に」 
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●書籍レビュー

 
Amazonでは、たくさんの方々がレビューをくださいました。
本当に、ありがとうございます。
 
ーーー 引用 ーーーーーーーーー
 
時代が待ち望んだ一冊!!!
投稿者 Amazon カスタマー  投稿日 2017/5/17
 
率直な感想ですが、この本は『読んでいる人によって、色々と表情が変わる本』だと感じました!
 
読んでいる人がLGBTの方だったら、この本は希望だと思います。読んでいる人が心理カウンセラーだったら、この本は教科書だと思います。読んでいる人がLGBTの事を知らない方だったら、この本は無関心の打破だと思います。
 
全体を通して、どんな年齢層の方にも分かりやすい様に言語化されているので、カウンセリングの知識が無い方でも無理なく読み進める事が出来る本だと思いました。特に印象的だった部分は、自己肯定感のところです。レンガを積み上げていく、という例えは、ものすごく勉強になりました!
 
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生きる勇気が湧いてくる作品
投稿者 まる  投稿日 2017/5/15
 
セクシャルマイノリティの方だけでなく、様々な生きづらさを抱えた方にも共通する困難や課題について触れられています。これまで、当事者が書かれた本というと、セルフヒストリーとしての要素が強い印象でしたが
この本は、心理カウンセラーの方が書かれていることもあり、その枠を超えているところが新しいと思います。
セクシャルマイノリティの方もそうでない方も、生きる勇気をもらえる本です。
 
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ありがとう。
投稿者 田中氏  投稿日 2017/5/16
 
村上さんのカウンセリングを受けたことがあり、この本を出版されると聞いてとても楽しみにしていました。
案の定、読み終えたときは泣きそう感情でいっぱいでしたがそれと同じくらい希望や幸福感に満ち溢れていました。
村上さんは話し方や言葉の選び方がとても丁寧でカウンセリングを受けていたときもストンと心に入ってきて、そのときの安心感はいまでもハッキリ覚えています。著書にもある村上さんの大切な初恋の相手を亡くした話を生で聴く機会があったのですがそのとき号泣したことはいまでも忘れられません。あんなに泣いたのは自分の中でも初めてというくらいでした。そんな村上さんの放つ言葉で綴られたこの本は自分の中でひとつの人生の道標の書になったと思います。
村上さんがいてくれて本当に良かった。
そして今度は自分がそう思われるように頑張って、人生を生き抜いてやろうと思います。
 
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生きづらさを感じている全ての方々に読んで欲しい
投稿者 Amazon カスタマー  投稿日 2017年5月22日
 
読んでいる間に、何度も涙しました。
村上先生の様々なマイノリティに苦しみもがいている姿に、私自身の苦しみ、もがきが重なりました。
しかし、それは痛みをなぞるだけではなく、希望を感じさせる文章でもありました。
 
村上先生は真摯にご自分の人生に向き合い、勇気を持って、この孤独な世界を歩いていらっしゃる。
「悩むのは誠実に人生に向き合っているから」その言葉に、あぁ私は頑張っているのだな、ちゃんと人生に向き合っているのだなと思い、自分を褒めてあげてもいいのだと感じました。
 
この本は様々なマイノリティの方だけではなく、生きづらさを感じている全ての方々に、是非読んで欲しい本だと思います。
読み終わった時に、もしかしたら一歩前に進める、そんな希望を感じる本です。
 
カウンセラーとしても、教科書の一冊にさせていただきます。ありがとうございました。
 
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素晴らしい作品!!!
投稿者 Amazon カスタマー   投稿日 2017/5/16
Amazonで購入
 
感動して涙しました。大変勉強になりました!
本当にありがとうございます!
 
プライベートの事に触れるのは失礼かもしれないですが
気になったので(^ ^)
パンダさんとマイティさんと
3人で住んでいるのですねー(^ ^)
そういう生き方も良いなぁって思いました!
 
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優しい感覚に溢れてる
投稿者 lovecinema  投稿日 2017年5月24日
 
ご自身の半生と心理学の話が良いバランスで書かれていて、とても読みやすい本でした。
ご本人の経験されてきたことの部分では、その体験内容が切なくもあり、心がかきむしられるような感覚もありますが、心理カウンセラーさんとしての目線が入って書かれていることで、それすら例のひとつとして提示されていてわかりやすかったかなと思います。
大なり小なり人は悩みやもやもやを抱えているもの。
セクシャルマイノリティである方には当事者の半生とそれを乗り越えてきた記録としても、一つの見本が指し示されていると思うし、それ以外の方でも生きにくさを感じられている人や、人間関係での悩みがある人、自分自身の方向性で悩んでいる人など、多くの方にとってヒントになったり、今の自分自身を見つめ直すことが出来る1冊になっていると思います。
気負わずに読んでみることをオススメしたい本です。
 
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村上さんの大きな成熟
投稿者 プリモタク  投稿日 2017年5月23日
 
私は村上裕さんがカウンセリングを始めてから、かなり初期の段階からのクライアントだったと思います。自分が会社へ入った年に生まれたカウンセラーに積年の悩みを打ち明け、あれこれアドバイスを頂くのは最初、すこし抵抗がありました。最終的には「この人のカウンセリングを受けて良かった」と感謝し、今もコンタクトが続いています。この本を読んで最初に気づいたのは「カウンセリングのクライアントというのは自分のことしか頭になく、カウンセラーの側も1人の人間として当然抱えている心の悩みには無関心、無頓着なものだ」という図式でした。村上さんがどういう少年時代を送り、「ゲイのカウンセラー」を名乗るようになったのか。そのプロセスを私は、むさぼるように読みました。読み終えた今、「ああ、これほどのいたみを抱え、乗り越えた人だから、あのカウンセリングができるんだ」と納得しています。自分史の形をとった優しい啓示の書である一方、懸命にカウンセリングに当たってきた36歳の青年の成熟の記録でもあります。
200頁くらいある中で1箇所、号泣してしまった数行;
「親は自分より年長なのだから、親のいうことの方が正しい。
 親に育ててもらったのだから、親の期待に応えなければならない。
 親の期待に応えることが、親孝行だ。
 親の望みを叶えてあげられない自分は、不完全な人間なのだ」(117〜118頁)
高齢出産で遅くに授かった一人っ子の私は、両親が4ヶ月の間に相次ぎ亡くなった40歳まで、村上さんのこの思いを共有していました。自分が自分を取り戻し、過ぎてしまった時間の回復にもがいている間も、周囲に多くの迷惑をかけていたはずです。LGBTという言葉が急に一人歩きを始めた今でも、社会の根底にある偏見は根強く、絶望を感じないわけではありません。そんな時、「自分は一人じゃない。みな苦しみ、闘い、喜び、泣き、笑うのは同じ。それぞれの道が違っているだけなんだ」との感触をはっきり得られる、とても重要な1冊です。多くの人にお薦めします!
 
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全ての方に読んでいただきたい!
投稿者 よしくん  投稿日 2017年5月28日
 
僕はLGBTのトランジェスターのFTMです。
小さい時、若い頃、僕の気持ちがわかってくれる、村上先生のような当事者のカウンセラーさんに、会いたかった。
「キミはまちがっていないんだよ!」と言ってほしかった。
 
村上先生の体験したことが書かれているのは、ページをめくるたびに涙がこぼれました。
でも、これはただのヒストリーではなく、心理カウンセラーの面からも書いてあるので、
なぜ?どうして?そうなってしまうのかが、よくわかり、同性愛者の方だけでなく、自分の心や出来事、悩みにおきかえても、よくわかるのではないかと思います。
 
ゲイであるからこそ、結婚という枠にとらわれることなく、パートナーが2人いるという、内容を読み、そういう考え方もあるのだと、自分の観念にはない、発見もしました。
僕は性適合手術を、受けていないFTMです。
身体は女性で、心は男性の異性愛者です。
なので異性との結婚への憧れはあります。
でも、性別を移行していないので、できません。
この本を読んで結婚だけではない観念を、知ったけれども、僕には結婚への憧れがある。
この本から学んだことは、
憧れてもいいし、憧れなくてもいい、してもいいし、しなくてもいいし、その時、一番自分が心地いいと思うことを選べばいいということ。
 
悲しかった自分を今も生きれば、明日の悲しい自分になってしまう。
幸せでいるこれからの自分として今を生きれば、明日も幸せな自分がいる。
 
そして、文章が村上先生の優しさで溢れています!読んでいるとまるでカウンセリングを受けているような、読者の思いを1つも、否定することなく全て受け入れてくれている、そんな感じ読んでいてします。
 
「キミはまちがっていないんだよ!」と、
全肯定してくれているように。
 
セクシャルマイノリティーの方にはもちろんのこと、全ての方に読んでいただきたい、優しさに溢れた本です!
 
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読者に寄り添う作品
投稿者 雪兎  投稿日 2017/5/14
 
まず最初に「孤独な世界の歩き方」という、この本のタイトルについて。
「孤独な世界」とは、文字通りこの世界のことであり、違う見方をすれば「孤独な『人生』(個人レベルの世界)」と捉えることも出来るかもしれません。
そして重要なのが「歩き方」という表現です。
孤独で寂しい世界(人生)だけど、それでも前を向いて、自分の意志で、自分のペースで、自分らしく歩んで行ってほしい。
そんなとても前向きで優しいメッセージが、この本のタイトルには込められているのではないかと、私は思いました。
 
表紙についても触れると、とても「光」が感じられるデザインになっていると思いました。
一見すると寂しそうな表紙ですが、こちらもタイトルと同様、寂しさのなかに希望を感じさせるようなデザインになっています。
 
ここから、内容についてです。
前半は著者のセルフヒストリーとともに、壮絶な虐めや、「ゲイ」「母子家庭」であるということを始めとした「普通ではない自分」との葛藤が書かれています。
読んでいて胸が苦しくなるような、時には読み進めるのをためらうような、私からすれば「幻のような現実」が、そこには広がっていました。
「死」というものと向き合い続ける著者から見える世界は、限りなく「モノトーン」「無機質」に近いものであることが感じられました。
しかし、様々な葛藤の中で「死」についてではなく、著者が「生きる」ことについて考え始めるようになった場面から、読み手に対するメッセージが色濃くなっていきます。
 
その後も、著者のセルフヒストリーと、読み手に対するメッセージが交互に展開していくのですが、それがこの「孤独な世界の歩き方」の特徴とも言えます。
読み手に対する著者の文章には、優しさが溢れています。
時に語り掛けるように、時に励ますように、時に微笑むように、そして寄り添うように、文章が綴られていきます。
本作(特にセルフヒストリーの部分)を読むと、著者が多くの「マイノリティー(少数派)」を抱えて生きていることがわかります。
そして、心理カウンセラーとして多種多様な方々の心理相談を受けてきたからこそ、「多様な人生」「多様な関係性(パートナーシップ)」があることを学んだ、ということも記されています。
だからこそ、「普通とは?」「自分とは?」「生きるとは?」「恋、愛とは?」などといった、人生において誰もがぶつかるであろう、ある種普遍的な悩みに対する、著者なりの答え(メッセージ)が、とても説得力をもって読み手に迫ってきます。
 
私が「孤独な世界の歩き方」を読み終えて感じたのは、良い本に出逢えたという「幸福感」と、背中を優しく押してもらえたような「前向き感」でした。
そして何よりも、「人間は本当に多種多様(グラデーション)なんだな」という、当たり前のようで忘れがちなことを、改めて気づかせてくれるものでした。
カウンセラーとして大切なことも、本作には詰まっています。
ゲイのカウンセラーである村上さんが書いた本を、ゲイでカウンセラーを目指している私が読んだので、親和性が高かったのは事実です。
しかしその事実を差し引いても、本作のもつメッセージ性やエネルギーは、なんら変わることはないと断言できます。
マイノリティーに限らず、この難儀で息苦しい世の中を歩くすべての人に読んでほしい、そう思える作品です。
ちなみに、「カウンセリングルームP・M・R」の「P・M・R」についての由来も、本作には記載されています。
読もうかどうか迷っているなら、読んでみることを私はお勧めします
 
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孤独を抱えて生きる、全ての人へ。
投稿者Amazon カスタマー  投稿日 2017/5/20
 
久しぶりに、本を読んで号泣した。 
表紙のイラストのように、心の奥にポツンと座っている小さな私の背中を、あたたかく抱かれたような気がした。 
 
この本には、オープンリーゲイの心理カウンセラーである著者の今までの人生の出来事と、心の描写、そして読者への語りかけが交互に入っている。
読み手が著者の心の旅路をなぞりながら、自然と「【孤独】と上手に付き合っていく」準備を出来るように、と構成されている。
とてもやわらかな文章で読みやすいので、「ゲイ」「心理学」「いじめ」「虐待サバイバー」と言うワードに馴染みがない人にも、思春期の子どもたちにも、是非読んでほしいと思う。
  
私が本書で最も強い印象を受けたのは「心が抑圧された怒りで一杯だったから、それ以外の感情を感じることが出来なかった」という部分。
その感じは、私も知ってる!そう叫びたくなった。
 
個人的な話になるけれど、
私は長い間自分を好きになりたくて、
ここにいてもいいのだと安心したかった。
そのためにも
勉強に打ち込んだり、
仕事を頑張ったり、
外見を綺麗にしようとしたり、
恋人探しをしたり、
友達を増やそうとしたりした。
 
人に認められると嬉しかったし、この本の中の言葉を借りると、そんな経験は「自信」、「自己価値」を高めてくれた。
でも実は、「自分を好きか」(自己肯定感)と、それらは思ったほど関係なかった。
 
「イヤだな」と思ったことは止める、
「疲れたな」と思ったら自分を労う、
「悲しいな」と思ったら悲しむ、
「辛いな」と感じたら離れる、
「大丈夫だよ」と優しく自分に声をかける、
 
こう言う一見些細なことのほうがずっと、自分を愛することと繋がっていた。そして、私はそういうことが一番苦手だった。
 
読みながら、そのことに気づいた。
 
でも、大丈夫。きっと良くなる。
 
読み終えながら、そう思えた。
 
「孤独」を抱えて生きるすべての人に、お勧めしたい。
  
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